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2009年10月

2009年10月24日 (土)

和歌山の酒を楽しむ会

和歌山の酒を楽しむ会

先日 当店にて 和歌山 新宮の酒屋さん みゆきやさん 主催での
「和歌山の地酒を楽しむ会」が開催されました。

みゆきやさんの HP   http://www.umai-sakeya.com/

さて 和歌山 というと 皆様のイメージは みかん 梅干 海の幸 などのイメージがあると思いますが、 「和歌山といったら 酒」と思う人はまずいないと思います。 
しかし これが なかなか美味しいお酒を造っています。
当日 お集まりいただいた方には 十分にご理解いただけたと思います。

 当日は 事前に御予約いただいた20名様のお客様がお集まりいただきました。

まずは みゆきや主人の的場様から 開会のご挨拶ですが、
とっても 優しく わかり易い言葉で お酒の楽しみ方をお話いただきました。 お酒には いろんな持ち味がありますので 良いところを見つけたり 感じたりして欲しい という思いが伝わってきました。

 
そして 「車坂」・「鉄砲隊」の吉村秀雄商店さんより 鉄砲隊の爆発にごりを差し入れていただきました。 ありがとうございました。


 
開栓に20分ほどかかる ガス圧の強いお酒です。
しかし このにごり酒 冷酒でも旨いですが、燗が意外といけます。 機会があればお試し下さい。

当日は お一人で参加された方も 多数いらっしゃいましたが お酒がテーブルに並び始めると あっという間に 皆お友達同士 って感じです。
会が 3時間後に お開きになるまで たいへん和やかに いろいろなお酒を自由にお楽しみいただきました。
試飲会としては かなりゆったりと自由にお楽しみいただけたと思います。
飲み物は 和歌山のお酒と水だけでしたが、 お酒が美味しいので ずっと飲み続けられていました。

では 当日のお酒の紹介です。

◆高垣酒造 龍神丸 大吟醸中取り
激レアのお酒です。 「もやしもん」に掲載され入手困難になりました。
大吟醸は当店でも取り扱っていますが その中取りは蔵元さんで 飲ませて
いただいただけです。 大吟醸以上に 透明感がある仕上がり具合に 皆様 
絶賛で大人気でした。 これが飲めるだけでも会費の価値は十分に合ったと思います。 

当店の龍神丸も飲み頃になってきました。 来週から 純米・吟醸・純米吟醸・大吟醸 と 半年間寝かせておいた龍神丸を全種類ご用意いたします。 龍神丸ファンは この機会をお見逃しないように。

◆高垣酒造 喜楽里 中取り純米吟醸
 龍神丸の酵母違いのお酒です。 こちらもフルーティーで女性の方に人気がありました。 さらに中取りなのでこちらも透明感あるきれいな酒質です。
◆高垣酒造 吟醸生酒・隠国(こもりく)
これは 龍神丸の吟醸とほぼ同じ造りとでもいいましょうか、米・麹などは同じで 度数が違う程度の違いです。
みゆきやさんのプライベートブランドです。 龍神丸を飲みやすくしたような感じです。 値段がお手頃なのでおすすめです。

◆黒牛 純米大吟醸 和歌山限定・環山
◆黒牛 純米無濾過生原酒
黒牛も 既に知名度があり人気がありました。 

◆車坂 純米大吟醸出品酒(吉村秀雄商店)
出品酒としては 抜群にコストパフォーマンスがよいお酒です。
本当にこんな価格でよいのか っていうほどお値打ちです。
当店でもこれの斗瓶取りを取り扱っておりますが、人気の高いお酒です。
◆車坂 辛口純米吟醸和歌山山田錦
これも 飲み飽きないしないお酒です。
◆吉村秀雄商店 純米吟醸無濾過生原酒・隠国(こもりく)
  これもみゆきやさんのプライベートブランドです。 
和歌山産の山田錦を使用した 生原酒です。 しっかりした味わいのお酒
で、燗でさらに味わいが膨らみます。
この吉村秀雄商店さんは 常に旨いお酒を造る為にいろいろな努力・
工夫をされている素晴らしい蔵元さんです。
当日はなかったですが、「車坂 魚に合う吟醸酒」も 2100円という
お手頃価格ながら お勧めできます。 最高の晩酌酒です。


◆超超久16BY 純米吟醸無濾過生原酒
◆超超久18BY 和歌山山田錦純米吟醸無濾過生原酒
超超久は 個性あふれる 甘口のお酒です。 ロックでも燗でもいけます。

◆紀伊国屋文左衛門純米酒
これは飲んでいないのでコメントできません。

◆羅生門 純米吟醸
これは まあ普通といった感じです。 昔はこれでよかったと思いますが、
日本酒のレベルが著しく向上した昨今では やはり普通といった感じです。
でも 羅生門には もっと上のランクがあり モンドセレクション金賞受賞など ファンも多い和歌山を代表するお酒のひとつです。

◆羅生門 七人の侍純米酒
このお酒は 燗で人気がありました。 確かに燗で旨いです。

◆紀美野 純米吟醸
◆紀美野 純米無濾過生原酒
紀美野は 飲めなかったのでコメントできません。

◆雑賀 純米大吟醸(参考出品)
それなりにおいしかったですが、次の雑賀の郷が 私の一番のお勧めです。
◆雑賀の郷 純米酒
龍神丸大吟醸中取りを除いて 私の当日の一押しです。 
このお酒は お燗が素晴らしいです。予想外に素晴らしかったです。
あまりの素晴らしさに みゆきやさんに早速6本注文しました。
が、現在品切れで 入荷までもう少しかかりそうです。
今年の冬の燗酒に使おうと考えています。
価格がリーズナブルで、燗したときの 美味しさは格別です。
冷やして飲むと 並の出来ばえかなあと思っていましたが 本当に燗が美味しいお酒です。 みゆきやさんによれば もう少し寝かせるとさらに美味しくなるとのこと。 実験で1本は低温熟成 1本は常温熟成してみます。


ちなみに今年は 「凱陣」の常温熟成に挑戦しています。
亀の尾山廃純米 オオセト55純米 五百万石純米吟醸 赤磐雄町純米吟醸 この4点を常温で 1年~2年寝かせてみようと思います。
今までは 低温で寝かせていましたが 今年は常温熟成に挑戦です。

冷やと燗でお勧めしている「群馬泉」は いつも1~2年常温熟成させています。 2年ぐらい寝かせるととっても旨いです。 特に燗にしたときは最高です。 熟成させたものの残りが2~3本になってしまったので 今年はいっぱい買いだめして 1~5年寝かせてみようと思います。

こんなことをしているので 当店の酒の棚卸額は 異常に多いです。
普通の飲食店では 仕入れたらできるだけ早く売って次のお酒の仕入れに使うというのが普通で、 下手したら不良在庫になるか 飲めなくなるかもしれないので 長期熟成はほとんど誰もしないように思います。 当店は 趣味だからこんなことをしています。 でも 熟成に向く酒を熟成させると 本当に旨い酒になります。 これは 皆さんにも知って欲しいと思っていることです。

今 当店でお勧めの「凱陣」純米亀の尾は 18年度醸造物で 19年に発売されてから 2年ほど当店の冷蔵庫で寝かせたものです。 
普通 日本酒は すぐに飲まないと ひね香がでて 品質も劣化すると思われています。 確かに保管状態が悪いと 並みのお酒はそうなります。 
しかし 熟成に向くお酒は そうはなりません。 それどころか まろやかになりながら 味わいも深まります。 ぜひ お試しいただきたいと思います。
今年常温熟成する「凱陣」につきましては 来年以降 開栓したら 報告します。

 私の経験では アル添のお酒より 純米のお酒のほうが熟成に向くと思いますので 熟成させるのは純米・純米吟醸・純米大吟醸が主体です。
これは みゆきやさんによれば、きっちり造られた純米酒は 寝かせると旨味成分の熟成で さらに美味しくなる。 しかしアル添酒は旨味成分が少ないということだそうです。 


また 冷蔵庫を整理していたら 田酒の純米大吟醸 斗瓶取りが 残っていました。 ちょっと飲んでみると 最高の出来になっているではありませんか。 めちゃくちゃ旨いです。 10ヶ月ほどの熟成ですが 出来立てと比べると まろやかできれいな旨味が広がります。 また 田酒の4割5分・純米大吟醸も美味しく仕上がっています。 

2009年10月 4日 (日)

マニアックな燗酒 と 日本酒の賞味期限について

先日 いつも地酒を飲んでくださるお客様が職場の方と来られました。

まずは 黒龍のしずくを・・・
黒龍は繊細な酒質のお酒ですが、中でも「しずく」は透明感が特徴で
口の中で優しくふくらんだ後、
お酒を飲んだことを忘れそうなぐらい すっと 喉の奥に消えていきます。
皆 しずくの素晴らしさに感動されていました。

続いては 燗酒になりました。

この日の燗酒は 当店の燗酒の中でも ディープな燗酒の世界となりました。

このお客様が当店に来られるのは 冷酒もいろいろありますが、
なんでも燗してくれるのが いいみたいです。
そして 燗上がりするお酒と出会えると という新しい発見がうれしいようです。

このお客様は いつも途中から燗酒を飲まれるので
お部屋に 燗する機械を設置しておきました。
そして ご自身で燗をしていただいてお飲みになられます。

では この日飲まれた マニアックな燗酒を紹介します。
当店の通常のメニューリストには 載っていない裏メニューばかりです。
個性が強いので お客様の好みを理解できてからお出ししているお酒です。


まずは 
茨城の 「郷の誉」の「山渡」。
このお酒は まず燗にしない酒です。

当店で 「他所では これは まず燗にはしないだろう」
といいながら 燗したお酒は
八海山 金剛心
磯自慢 純米大吟醸(山田錦)
十四代 純米吟醸
などがありますが、 郷の誉は それを上回るものではないかと思えます。

そりゃあ 精米歩合 27% の純米大吟醸生酒ですし、
郷の誉といえば 香り系のお酒です。
その中でも 「山渡」は 香り控えめではありますが、
大体の人は 「この酒は 燗してはいけない」と考える代表のようなお酒ではないかと思います。

しかし 2年熟成させたので 燗にすると
持ち前の上品さがあり 軽い熟成香とまろやかな味わいの燗酒に
皆「おいしい! 飲みやすい!」と言っておられました。
ツーンとくる臭いがしないことが 燗酒を嫌がる方にも
飲みやすいかもしれません。

私は この時点で このお部屋のお客様が 全員 熟成香を気にされないことが すごいと思いました。 
熟成香は 好みの差がでますので、気になる方は飲みにくいと
感じられることがあります。
 

続いては 菊姫の山廃純米 鶴乃里
これは 濃醇な旨口酒で 燗酒では 定番みたいなものです。
やっぱり 旨いです!

この時は 7名様でしたが 皆様 けっこう熟成酒にご理解があり、
だんだんと ディープな世界に入っていきました。

私の記憶では こんなにディープな燗酒をお飲みいただいたお客様は
いらっしゃいませんでした。

続いては 当店お勧めの 群馬泉 純米吟醸 淡緑 
これは ふつうに燗して美味しいお酒です。
また 冷や でも美味しいです。
大阪では なじみがないお酒ですが 当店のお勧めです。

だんだんと 燗酒が旨い! と 杯が進んできます。

この時点のお料理は 鰆の柚庵焼き です。
ここで料理に合わせて 何か用意して欲しいとのことで

神亀 の 上槽中汲み の甘口 をご用意しました。
それも 2001年ものです。 
さすが 神亀さんです。 8年経ってもほとんどひね香もせず
旨味と麹の風味たっぷり。
皆 感動! の旨さだったようです。
最後の1本でしたが、 すべてお飲みになられました。


ここで ある点に疑問に思われるかたがいらっしゃるかもしれません。

それは 日本酒の賞味期限 についてです。

そうです お酒の瓶の裏には 「お早めにお飲み下さい」と書かれています。 でも 当店では それは 完全に無視します。
確かに お早めに と書いておかないと どんな保存方法になるかわからないので 作り手の方は そのように書いておくしかないと思います。

しかし 私は 日本酒には 賞味期限はないと考えます。
保管状態が悪いと 品質が落ちますが、
保管状態が良いと 多少酒にもよりますが品質は落ちません。
ちゃんと熟成させてやれば 造りのよい酒は 
口当たりも 味わいも 良い方に変わります。
また 古酒は 喉越しが本当にまろやかです。
 
 
今回ご紹介するお酒は 熟成を楽しめるタイプですが、
良いお酒は 半年から1年たってから その旨さを発揮します。
今の時期は 春先にできたお酒を 秋まで熟成させる 「秋上がり」「ひやおろし」が発売されていますが それもそのひとつです。
光を遮断して 適切な温度管理と 熟成に向く酒であれば
熟成されることで 奥深い日本酒の世界を発見できると思います。

もちろん 熟成することなしで その持ち味を発揮する 美味しいお酒もありますし 中には 熟成させてみましたが いまひとつとなることもあります。

次の酒は 千代の光 の もち純米 の2年熟成です。
これも 最初は あれ? っという感じみたいでしたが
飲んでいくうちに 「意外といける」 「いや けっこういける」
と評価が変わってきました。
ちょっと 熱めに燗して 少し温度が下がってからが美味しかったようです。

そうなんです。 お燗は 温度によって味わいが変わります。

いったん高めに燗して ぬる燗ぐらいの温度になってからが
美味しいものもあります。
また 燗冷ましが美味しいものもあります。
燗は とっても奥深く いろいろな楽しみ方があります。

お燗酒というと 
ツーンとくるアルコール臭が
鼻について敬遠されがちですが
純米系 は それが穏やかになるようです。

続いては 凱陣 純米大吟醸 の2年熟成
まったく ひね香がありません。
さすが 凱陣です。 ここのお酒は とっても強いので
常温で保管してても 品質が落ちることが少ないです。

続いては 麒麟山の 通称「もみじ」 大吟醸の3年古酒で
瓶ごと真空パックされたお酒です。
これは 熟成香がすすんでいるわりに 味のりが不足気味に感じました。


そして いよいよ 大詰めになってきましたので

竹鶴の平成12年ものの 純米原酒 です。
けっこうお酒に色があります。
で 少々 熟成香がしますが
口に含むと 意外と いや かなり まろやかです。
でも フルーティーなお酒が好きという方には 
やはりちょっと無理かも・・・   です。
でも これは すごく旨かったです。
通常の竹鶴は けっこうどっしりとしたお酒で
飲み疲れるかもしれませんが、これは いつまでも飲み続けられそうです。

ここで 少し ふつうの燗酒の 小左衛門 特別純米 を少々

そして お客様のリクエストで
「ひこ孫」はないかと聞かれましたので
探していると 2006年もののひこ孫がありました。

このひこ孫を探しているときに 見つけました。

この日の締めの燗酒にふさわしいとお勧めしたお酒。 
それは 徳島の 旭若松の純米原酒 2003年醸造ものです。
これも かなり理解ある方とわからないと 販売しにくい酒です。
おまけに 度数も 18~19度あります。

しかし 嬉しいことに これが大好評でした。
たっぷりの旨味とまろやかさと熟成香 が燗されて
最高の燗酒になりました。
お勧めして よかったです。

ある酒屋さんに教えていただいたのですが

江戸時代の「訓蒙要言故事」に
「新酒は、頭ばかり酔い 熟成酒は体全体が潤うように気持ち良く酔う」
と書かれているそうです。

皆様も 古酒の燗酒をお試し下さい。


ということで
華喜では 前もって御予約いただければ
お部屋でお好みに燗ができるようにいたします。

そして けっこう何でも 燗してみます。
というか 当店のお客様は けっこうなんでも燗してみようとします。

中には イマイチな結果になることもありますが、
既成概念にとらわれず いろいろ試してみると新しい発見があったり
どう飲めば美味しいかを話し合いながら飲んだりと
なかなか面白い世界でもあり、 
私もこれからもっと勉強しなければいけない世界です。


 


 

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